栄養学を学ぶうえで、何が重要かというと言うまでもなく「基礎」だ。
基礎栄養学をなくして、栄養学を使いこなすことはできない。
栄養学を武器にして活動を広めていきたい!と考えているのであれば、まずは基礎栄養学を徹底して学ぶことが大切だと僕は思う。
中でも3大栄養素は基礎中の基礎だが、どんな栄養学の中にも頻繁に登場してくるし、3大栄養素を抑えておくことはメチャクチャ大事だ。

3大栄養学が理解できるだけで、栄養指導の質も一気に向上するから、わからなくなったら何度も読み直してみてください!
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栄養学の基礎!三大栄養素とは
糖質(炭水化物)
糖質とは、俗に言う炭水化物のことだ。
このあたりかな??
それらの食材は全部、糖質!!
糖質(炭水化物)は主食となるような食材が多いのが特徴。
おかずだけだとなんか物足りないけど、そこにご飯やうどん、蕎麦などがあると、一気にボリューミーなご飯に変わるよね^^
特に日本人は米好きが多いから、炭水化物にはいつもお世話になっているよね??(笑)
糖質(炭水化物)の役割
では、糖質には一体どんな役割があるのかについて解説したいと思います。
特に重要な糖質(炭水化物)の役割は
- すぐにエネルギーに変わる
- 食物繊維が善玉菌の餌になる
- 脳の唯一のエネルギー源
- 細胞間のコミュニケーションツール
このあたりが重要だと思います。

タンパク質や脂質が分解し、エネルギー変換に時間を要するのに対し、糖質は速攻でエネルギーに変換が可能!
この特徴のおかげで、エネルギー切れに時に糖質(炭水化物)を補給することで、スピーディーに栄養補給することができる。
基礎的な栄養素ではあるが、正しく補給することで、我々の生活には欠かせない栄養素の一つだということが言えるよね!!

アスリートなど常にエネルギー消費と隣り合わせの人に対しは「量を増やす」
デスクワーク中心の活動が活発でない人でダイエットしたい人に対しては「糖質量の管理」
糖質は栄養指導の基礎だが、しっかり出来てない人も意外と多い。
糖質指導ができるだけで、いい栄養指導が出来ることは間違いない。
糖質批判に対する考え方
解説したように、糖質(炭水化物)はカラダに必要な基礎栄養素の一つであるが、近年糖質叩きの情報が溢れており、糖質は嫌われ者になったことはあなたもよく知っているだろう。
- 糖質(炭水化物)を摂ると太る
- 糖質は体に必要のない栄養素
- 糖質が糖尿病や生活習慣病の元凶
- 日本人はもともと肉食だから糖質はカラダに合わない
糖質制限がダイエットに効果的!という情報が広まってからは、とにかく糖質叩きのオンパレード(笑)
言わんとすることはわからなくもないが、煽り立てるように雑誌、テレビなどで紹介され、完全に糖質は悪者になりました。
摂り方さえ間違わなければ、糖質は素晴らしい基礎栄養素だと思うよ!
糖質を一気に摂るから、血糖値がグラグラしてしまって悪い方向に働く。
逆にしっかり糖質量を管理できのであれば、糖質(炭水化物)もカラダを変える素晴らしい武器になる!!
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両方の考え方を取り入れたあとで、自分の中でミキシングして行けばいいからね!
タンパク質
タンパク質も栄養学の基礎を語る上で欠かせない栄養素の一つだ。
タンパク質っていうとあなたはどんなイメージを持っているかな??
- タンパク質は筋肉の材料
- 髪とか爪とか作る栄養素
- 筋肉維持には欠かせない
- アスリートがよく摂取するもの
タンパク質は何かを作り出す栄養素として知っている人は多いが、具体的に何を作り出すかまでは知らない人が多い。
タンパク質について理解を深めれば、カラダの容姿を変えるボディーメイクにも有効的に使えるので、しっかりタンパク質の基礎を抑えておくことをおすすめする。
タンパク質の役割
3大栄養素の一つであるタンパク質には様々な役割がある。
中でもタンパク質の基礎となる役割がこちら👇
- 筋肉を作る材料
- 血液の材料
- 爪や髪の毛の材料
- 細胞間での運び屋としての役割
タンパク質はなんといっても体を作る材料なので、日々の生活に欠かせない栄養素!
タンパク質を上手に取ることで、大きなエネルギーを動かす体を作ることも可能だ!

血液によって人の健康は左右されると言っても過言ではないので、血液の確保という意味でもタンパク質補給は健康づくりにおいて基礎中の基礎だ!
タンパク質の摂り過ぎにも弊害はある
今日からプロテイン生活で筋肉つけまくってやるぜ!!
俺の回りにいるボディービルダーも毎日、毎食タンパク質を大量に摂っているぞ!?
筋肉に一番のこだわりを持っているから、リスクも承知でプロテインを摂取しているんだ。
何を一番のこだわりにするか、どういう体つくりをしたいかにもよって変わってくるが、タンパク質は肝臓に負担をかけることは間違いない栄養素です。
内臓の疲れは、体全身の疲れやダルさ、眠気、老け、疲れが取れないなどの原因にもなるため、タンパク質を摂ればいいって問題でもない。
栄養指導をするにあたって、このタンパク質に関する基礎知識が疎かだと
- とにかくタンパク質を摂りましょう
- 四の五の云わずにプロテインを飲んで下さい
- お肉中心の食事にしましょう
といった食事指導になってしまう危険性がある。
この食事方法の場合、肝臓が元気な場合であればしっかりと代謝し、たしかに筋肉もつきやすくなるかもしれない。
しかし、肝臓が疲弊している人にこの栄養指導はどうだろうか??
さらに肝臓の疲れを助長してしまうかもしれないよね??
だから、基礎栄養学が大事なんだ。
知っていると知らないとでは食事指導に大きな違いが出ることを覚えておこう。
脂質
さて、基礎である3大栄養素の最後の一つ、脂質についてだ。
脂質というと
- 太る原因
- ニキビが出来る元
- 濃厚
- ギトギト
- 肉の脂身
などのイメージがあるのかな??
ハッキリ行ってタンパク質などの栄養素と比較して、あまりいい印象を持たれていないのも事実。
そんな脂質ですが、基礎栄養にも欠かせない3大栄養の一つ。
脂質があるからこそ、人間は健康にもいられるし、比較的スタミナを要するスポーツでも最大限の力を発揮できるんだよね。
脂質を極めると栄養指導の幅もぐんぐん広がっていくから、是非とも基礎を固めておこう!
脂質の役割
脂質の役割は主にこれだ👇
- 細胞膜の材料
- ホルモンの材料
- 炎症を抑える
- 炎症を強める

炎症をコントロールできずして体質改善は難しいから、しっかり脂質の基礎の役割を知っておくことが重要になるね!
脂質には「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」があったり、さらに詳しく分類すると「オメガ6」「オメガ3」「オメガ9」にわかれたりと、ちょっとややこしい…(笑)

だから、脂質がカラダに良いとか悪いとかは一概に言えず、「その人にとってどうなのか」が脂質を食事指導する上でかなり重要になるんだよね。
そして脂質は必須栄養素であるということを理解して基礎知識を覚えていくと現場で大いに活用できるようになるよ!
基礎を突き詰めていけばプロフェッショナルになれる
なんでもそうだと思うが、結局は基礎の積み重ねだよね??
栄養学って食べ物の効用とかに目が行きがちだけど、栄養指導にとってもっと重要なのは「相手にとってどの栄養素が必要なのか見定めること」なんだよね。
栄養指導は、相手を栄養でコーディネートしてあげるわけだ。

相手の趣味嗜好を理解して、適切に必要な色合いを組み合わせることがコーディネータの仕事だけど、栄養学も全く同じで、自分よがりの栄養指導では良いものは提供できない。
そしてしっかり組み合わせるには「基礎」が何よりも重要になる。
基礎を積み上げること意識して勉強を続けていけば、栄養学を武器にすることも十分可能なので、これから栄養学を勉強する人は、是非とも「基礎」を徹底して学んでみてくださいね!!
研ぎ澄まされた栄養学は武器になります。
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