【副腎疲労って何?】お菓子をやめるなら知っておきたい副腎のこと

「お菓子がやめられない」その背景には副腎疲労が隠れていることがあります。

副腎疲労とはその名の通り「副腎」という臓器が疲弊した状態。副腎はホルモンをたくさん作っている器官ですが副腎が疲弊することでホルモン分泌に影響を与えます。

食欲を促すのもとホルモン。食欲を抑えるのもホルモン。そう考えると「過食」とホルモン分泌は切っても切り離せない重要な位置関係にあります。

結論、副腎疲労になってしまうと「過食」は悪化します。この記事では

 

  • なぜ副腎疲労になると過食が悪化してしまうのか

 

これを解説しています。副腎疲労対策は機能性低血糖予防とあわせて過食対策に必須です。お菓子がなかなかやめられない…という人は是非最後までご覧ください。

副腎疲労はどうやってなる?

副腎が大きく疲弊してしまっている状態…これを副腎疲労と言いますが、「強いストレス」が連続してかかることで副腎疲労は進行すると言われています。

副腎から出るコルチゾールは抗ストレスホルモンとしてストレスに対抗する重要なホルモンです。

人間はある程度のストレスに耐えられるのは「コルチゾール」が分泌されているからと言っても過言ではありません。

しかしあまりにも強いストレスが連続的にかかることで「コルチゾール」の分泌が落ちてストレス処理ができなくなってしまう…

これが副腎疲労のとても怖いところです。

ストレスに対抗できない体

副腎疲労になるとちょっとしたストレスにも耐えられないくらい体が病弱化していくと言われています。もちろんメンタル面にも影響が表れ心身ともに「不健康」な状態を招きます。

副腎疲労になると

  • やる気の低下
  • 性欲の低下
  • 疲れやすい
  • 朝起きられない
  • コーヒーを飲まないとしゃきっとしない
  • 頭が常にぼーっとする

など様々な影響が…

大量に当てはまる人は「副腎疲労」の疑いが高まるので生活の見直しが必要です。

副腎疲労になるとなぜ過食が悪化する?

生活レベルまで影響が出てしまう副腎疲労では必ず「代謝」にも影響が出ています。代謝の維持が困難な体はなんとかして血糖を維持しようとしたりするためお菓子が無性に食べたくなってしまったり過食にも影響が出てしまうのです。

副腎疲労対策は何をすればいい?

まず一番にストレスケアをすることが重要です。しかし生きていれば逃れないようのないストレスがあることも実際にはありますよね…

  • 嫌だけどしないといけない…
  • 嫌いな人だけど一緒にやらないといけないことがある…
  • 職場・学校の環境にどうしても馴染めない…

 

私の副腎疲労が一番ひどいと感じた時も「環境」はかなり影響していました。でもそれはどうしてもやらないことで逃れるという選択肢はありませんでした。

逃げられる人は素直に環境を変えたりすることがおすすめです。ですが、難しい人は少し時間はかかりますが「食事」や「軽い運動」を通してストレスマネジメントしていくしかありません。

副腎疲労におすすめの運動は?

副腎疲労が進んでしまっていると「運動」でさえ億劫に感じる場合もありますので「軽い運動」で大丈夫です。自律神経を整えるストレッチもおすすめです。

副腎疲労におすすめの食事

副腎疲労だからこれ!といった食事法はありません。

ですがまずは副腎疲労を悪化させてしまう胃腸の機能の維持・回復が必須です。

胃腸のコンディションは食事を改善していく中での土台作りに超重要です。私が4年間過食に悩まされた時は「胃腸」への理解が足りなかったため必要以上に改善に時間を要しました。

副腎疲労が進行してしまっている背景には「栄養不足」や「消化不良」も潜んでいます。

胃腸の重要性はこちらの記事で図解を用いて詳しく解説しています。
»【専門家しか知らない】お菓子の過食をやめるには胃腸の健康が最重要

副腎疲労改善には「低血糖対策」も重要

副腎で作られるホルモンには「アドレナリン」と呼ばれる闘争ホルモンもあります。興奮している時やエキサイティングな場面で「アドレナリンが出てる!」と表現する人もいるので聞いたことのあるホルモンではないでしょうか?

このホルモンは「血糖値を上昇」させるときにも使われます。体内の糖代謝を活発させエネルギー供給量を増やすのがアドレナリンの役割です。

しかしお菓子を食べすぎてしまう人は常に「高血糖・高脂質」な食事を繰り返しているために機能性低血糖に陥りやすくアドレナリンが大量に分泌されてしまっている言われています。

アドレナリンは「闘争ホルモン」ですのでイライラに繋がり、メンタルにも影響を与えます。

ストレスに弱くなってしまっている「副腎疲労」とイライラとメンタル不調を引き起こす「機能性低血糖」が組み合わさえってしまうとちょっとしたことでメンタルが崩壊して暴飲暴食を招く原因になります。

なので「血糖値コントロール」もあわせておこなっていくことがとても重要ということになります。

副腎疲労は捕食をうまく使おう

理論上、今説明したお話になるのですが実際すでにお菓子を食べすぎてしまうクセがある人は「機能性低血糖」も「副腎疲労」も進んでいることがあるため、頭でわかっていても改善がうまくいきません。

血糖値の維持は特に初期の改善はハードルが高いので「捕食」をうまく活用することがおすすめです。

血糖値が下がりやすい時間帯に「捕食」を取り入れることで低血糖を予防することができます。このような小さな対策をコツコツ繰り返すことでしか改善が図れないと個人的には思います。

具体的な「捕食」のとり方は別記事にて解説しています。こちらもあわせて御覧ください。

»【お菓子がやめられない人】荒れた腸内環境はこうやって整える【3STEP】

まとめ

副腎疲労になると過食が悪化してしまう理由と対策について解説しました。

ストレスマネジメントでいかに「副腎への負担」を減らしてあげられるか。が副腎疲労対策には重要です。

お菓子の過食と関係なさそうなテーマですが、過食がある時点で栄養療法家は「副腎疲労と関係ありそうだな」と目星をつけるくらい密接な関係があります。

過食の人ほど体のメカニズムを知れば知るほど「だからお菓子がやめられないのか」と納得が深くなるものです。

是非頭の片隅において食事改善を勧めてみてくださいね。